サンゴ日和
様々な生き物たちの揺り籠となっているサンゴ礁。
サンゴ礁の総面積は地球の表面の0.1%ほどに過ぎませんが、そこには世界の知られている生物約175万種のうち9万種以上が生息しています(出典:水産庁HP)。
日本においては特に海洋環境が多様で、世界の約15,000種といわれる海水魚のうち25%に当たる約3,700種が生息しているそうです(出典:環境省 平成20年度版 環境循環型社会白書)。
また、私たちが暮らしている沖縄においては、世界のサンゴ800種類のうち200種類が確認されています(出典:美ら海振興会HP)。
多様な海洋環境を持つ日本の中でも、サンゴのボリューム・種類が圧倒的に多い沖縄周辺海域。
沖縄の海、ひいては古宇利島の海の多様性は、サンゴの状況に依存しているといっても過言ではありません。
そして本日の体験ダイビングにいらして下さったのは、長年にわたり琉球大学でサンゴの研究に携わってきた…
わけではなく、ご自宅で様々なサンゴや海水魚を飼育されている千葉県からお越しのお客様です。
海に入ると早速、お客様が何かを指さします。
そのような時はだいたいクマノミを指さしてニコニコされている方が多いのですが、クマノミはいません。というか、何もいません。
近づくと、何やら地味なハードコーラルを指さしながら真剣に見つめています。
その後もフィッシュウォッチングというよりはサンゴウォッチングが中心の、少し珍しいスタイルの体験ダイビングが続きます。
そして僕は、船に上がってから驚愕のコメントを耳にします。
「古宇利島の海最高。もう今日死んでもいいくらい…」
詳しく聞いてみると、
「ミドリイシ系のサンゴ以外にも〇〇サンゴも〇〇サンゴもいて、少し冷たい潮の入っていた場所の〇〇サンゴはこうで…」
全くついていけませんでした。笑
自分の無知はいったん棚に上げて、古宇利島のサンゴの多様性をこういった形で評価して頂けたことは、素直に嬉しいです。
自分たちが仕事をさせてもらっている海についてもっと学ばなければいけないと痛感した一日でした。